社内業務にもiPadを利用する
自動車学校は特殊な業態です。
しかし多くの場合「会社」として運営していますから教習以外の会社としての業務も当然あります。
休暇届や残業届などの届け出書類、また各業務の申請書、稟議書、報告書などもあります。これらは従来「紙」を使って手続きしていました。
大きな会社ではノートパソコンを社員全員に貸与するなど多額の費用を投下して、いわゆる「IT化」や「ペーパーレス化」を実現できているところも多いと思います。しかし小規模企業では、大規模な「IT投資」は難しい現実があります。
さらに指導員は「教習が主たる業務」ですから、それ以外の業務は教習の合間のインターバル時間など、ごく限られた時間でしかおこなうことができません。
まず本体はノートパソコンに比べほぼ半分の価格で導入できます。
加えて「起動が瞬時」「電池の保ちがよい」「軽く可搬性がよい」などノートパソコンのデメリットを多くの点で解決しています。実はこれらのことが非常に指導員にとっては重要です。 手軽に持ち運べ瞬時に起動しますから、いちいちデスクに来なくても、例えば教習を終えた教習車の中でも作業が可能です。
もちろん処理能力やソフトの点ではノートパソコンにはかないません。しかし通常の業務では、それほど処理能力を必要としていないのも事実です。
クラウドコンピューティングの技術を使えば、端末で処理しなくてもサーバーが処理してくれます。端末ではデータの入力と結果の表示だけをおこなうようにシステム化すれば、iPadの処理能力でも十分仕事をこなせるのです。
当社の社員専用画面
各種届、報告書が取り出せます
例えば、当社では現時点で、各申請書や報告書、残業届、休暇届などをiPadから提出することができます。
同時に決済もiPadでおこなえるようシステムを組みました。
また教習生の進度やスケジュール情報、業務関連の新聞記事や卒業時アンケートの閲覧、各種業務連絡や情報共有もクラウドサーバーを使っておこなっています。
通常ですと「iPad専用アプリ」をつくっておこなうように考えますが、それをしなくても処理をWEBサーバー上に置いたCGIというプログラムでおこなえばよいのです。入力や結果の表示はiPadのブラウザ(サファリ)でできてしまう
ので、費用も比較的少額で始めることができるのです。
またサイボウズなどASPやSaaSサービスをすでにお使いの会社は、PCをiPadに置き換えるだけでも情報の利用頻度が上がり生産性の向上は高まるはずです。